柴山古流・縁山流は、大正10年(1921年)に創流したいけばなの流派です。
江戸時代中期に創立された古流の流れをくんだ「柴山古流」の生花と、
型にとらわれず創造的ないけばな空間を作り出す「縁山流」の自由花があります。
東京・神奈川近郊を中心に、およそ100名の会員が活動しています。
各教室でのお稽古のほか、各地の花展やコンクールに出瓶し腕を磨いています。
いのうえ れいみ
平成3年(1991年) 本多冷恒門下に入門
令和3年(2021年) 三世家元 本多冷恒より、家元を継承
各地の花展に出品し積極的な活動を展開。
目黒区での子どもいけばな教室での指導など、地域の伝統文化継承の取組みにも長年参加している。
所属団体:
帝国華道院・目黒区華道茶道連盟・横浜華道協会・Ikebana International ほか
大正10年、東京・芝において柴山古流を創流。後に自由花の縁山流も立ち上げる。
創流の当時、芝の「紅葉館」(鹿鳴館に代わる日本の迎賓館として明治から昭和にかけて使われた)の装花を手掛けており、所在地の「シバ」を音で入れた「柴山古流」と名付けたとされる。
昭和6年「帝国華道院」創設の発起人の一人として役員に就任し、華道の発展と普及に努めた。
昭和26年、二世家元に就任。
昭和33年、「七星会」(関東いけばな連合会の前身)創設に参画し、
華道の流派を超えた活動を展開。
40年以上家元として活躍し、昭和の華道全盛期を支えた。
日韓親善華道展やパリでも花展を開催し、日本の伝統文化を海外へ紹介する活動にも携わった。
平成7年、三世家元に就任。
学生・教員時代には「植物分類学の父」牧野富太郎博士に師事。
植物に関する豊富な知識と観察眼を生かし、70年近くに渡り華道の指導を行った。
台湾や香港での花展にも参加し、国境を越えた文化交流にも寄与。
帝国華道院、横浜華道協会、古流古典生花研究会、目黒区華道茶道連盟等、華道の諸団体の理事を務め精力的な活動を続けた。
初代家元・根津宗悦が創設した「柴山古流」のいけばなです。
江戸時代中期に創立された古流の流れをくんで、江戸の粋を花腰に表しております。
稽古の積み重ねで技を磨き、古くから伝わる「型」を極めていくことを目指します。
初代家元・根津宗悦が創設した「縁山流」のいけばなです。
美しい空間をつくりだす創造的ないけばなを目指します。
自由に生けるために、まずは定型を学び基本的な技法を身に付けます。
自由花のひとつとして分類されるいけばなです。
既存の型や様式にとらわれることなく、自由な発想で生けます。
自然には存在しない独創的な空間を花で構成します。